大隅隼人(読み)おおすみのはやと

精選版 日本国語大辞典 「大隅隼人」の意味・読み・例文・類語

おおすみ‐の‐はやとおほすみ‥【大隅隼人】

  1. 〘 名詞 〙 古代、鹿児島県大隅地方に住んでいた隼人。五世紀後半大和朝廷に服属し、薩摩隼人と六年交替で朝廷に出仕。天武天皇一一年(六八二)朝廷で阿多隼人(あたのはやと)相撲をして勝ったという。
    1. [初出の実例]「大隅の隼人と阿多(あた)の隼人と、朝廷(みかど)に相撲(すまひと)る」(出典日本書紀(720)天武一一年七月)

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世界大百科事典(旧版)内の大隅隼人の言及

【隼人】より

…そのほか,古語に猛勇を〈はやし〉ということより起こるという説(本居宣長),《新唐書》倭国伝にみえる〈波邪(はや)〉の地名によるという説(喜田貞吉),暴風や8月の風を〈はやち〉と称することから,かかる疾風が夏季におそう地域を〈はや〉の地域といったという説(松岡静雄),などがある。 これらの隼人は,日向隼人,大隅隼人,薩摩隼人,甑(こしき)隼人などとそれぞれ地名を冠して呼ばれるが,彼らは地域的に割拠分散し互いに部族集団を結成して対立し,統一的な政治権力を作り上げていなかった。そのことが律令制下でもしばしば反乱を起こしながら鎮圧され,遂には大和政権の統治を許す最大の原因ともなった。…

※「大隅隼人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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