阿夫志奈神社(読み)あぶしなじんじや

日本歴史地名大系 「阿夫志奈神社」の解説

阿夫志奈神社
あぶしなじんじや

[現在地名]川辺町上川辺 森元

祭神は伊邪那岐大神・伊邪那美大神・素盞嗚尊で、旧郷社。「延喜式」に「阿夫志奈あふしなの神社」とみえる。美濃国神名帳の「従五位下河階かはしな明神」が該当すると思われる。「濃飛両国通史」には旧号を「芳賀天王」とし「尾張宇夫須那社と同神、彦坐王の子三野国本巣国造の祖神神大根王を祀ると云へり」と記している。阿夫志奈神社由緒記(社蔵)では、弘仁九年(八一八)春、天下に大疫が流行し、嵯峨天皇勅命により日本の大小神社では疫神を退ける祈祷をしたのに際し、川辺郷民が神永ヶ洞天皇山頂に社頭を建立したのが創建と伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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