阿寺村(読み)あてらむら

日本歴史地名大系 「阿寺村」の解説

阿寺村
あてらむら

[現在地名]天竜市阿寺

芦窪あしくぼ村の北にあり、天竜川の支流阿多古あたご川上流域の山間の村。地内洞泉とうせん寺蔵の五部大乗経は、元亀三年(一五七二)三月から慶長一一年(一六〇六)七月にかけて「阿多古之内阿寺村」の「六所大明神」に奉納されたものである。江戸時代の領主変遷横川よこかわ村と同じ。慶長一七年の阿多古領年貢取帳(中村家文書)では永高一二貫二二四文。元和五年(一六一九)の阿多古村指出(同文書)によれば永高一二貫二二四文、うち川成一貫九四六文を差引いた年貢を鐚銭と茶一千五〇斤・綿三〇〇目で納めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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