阿弥陀浄土図(読み)あみだじょうどず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「阿弥陀浄土図」の意味・わかりやすい解説

阿弥陀浄土図
あみだじょうどず

阿弥陀仏の西方極楽浄土の相を描いた図。阿弥陀浄土変相,また極楽浄土変,西方変ともいう。一般に,中央に説法相の阿弥陀仏と観音,勢至の両脇侍菩薩を大きく描き,多数の聖衆菩薩を周囲に配し,背後には宝楼閣,前景の宝池中の蓮華上には極楽に生れた化生の往生者を表わすなど,その理想郷の華麗な荘厳のありさまを描出する。中国,唐代にはこれらの阿弥陀浄土変相や観経変相が盛行し,それを反映して日本でも奈良時代,法隆寺金堂壁画の『阿弥陀浄土変相図』をはじめ『当麻曼荼羅 (たいままんだら) 』『智光曼荼羅』などと呼ばれる種々の阿弥陀浄土図が,多数制作または将来された。平安時代以降は浄土教信仰の隆盛に伴って,これらがさまざまに転写されて普及した。

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