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法隆寺金堂壁画 ほうりゅうじこんどうへきが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

法隆寺金堂壁画
ほうりゅうじこんどうへきが

法隆寺金堂内部の土壁に描かれていた壁画。7世紀末頃の作。堂外陣四周には大小 12面の壁画があり,4つの大壁にはいずれも説法相の如来と両脇侍菩薩を中心に,諸尊が整然と立並ぶ浄土図が描かれ,釈迦,阿弥陀,薬師,弥勒の四仏の各浄土とみられる。四隅の8つの小壁には文殊,普賢,十一面,聖観音など菩薩像各1体ずつを描き,全体として統一のある構成を示していた。さらに内陣上には飛天各2体を描いた小壁 20面,外陣長押 (なげし) 上にも山中羅漢を描いた小壁 18面があった。しかし 1949年火災によって焼損し,飛天の小壁のみが取りはずされていて災禍を免れた。インド,西域の美術を取入れた国際的な唐代絵画様式の影響を受けて,張りのある鉄線描や強い暈 (くま) を用いた力強い尊像表現をみせ,深い精神性を表わした格調高い作品であった。現在堂内には,70年完成の再現模写が飾られている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

法隆寺金堂壁画

7世紀に創建された法隆寺金堂の内壁に描かれた日本最古の仏教壁画。解体修理中の1949年1月26日早朝、堂内からの出火で、壁画の色彩は失われた。出火原因は不明。1月26日は文化財防火デーに定められている。 焼損した壁画は、釈迦群像などの大壁4面(高さ約3メートル、幅約2・6メートル)と、菩薩像の小壁8面(同、幅約1・5メートル)で、壁ごと取り外されて境内の収蔵庫に安置された。 法隆寺は昨年末、文化庁朝日新聞社の協力を得て、学識者による「保存活用委員会」(委員長=有賀祥隆〈よしたか〉・東京芸術大客員教授、13人)を設立。劣化の有無や最適な保存環境を調査し、焼損から70年の2019年をめどに中間報告をまとめる。そのうえで、一般公開の可能性も検討される見通し。

(2016-06-28 朝日新聞 朝刊 大特集H)

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