阿弥陀聖(読み)アミダヒジリ

デジタル大辞泉 「阿弥陀聖」の意味・読み・例文・類語

あみだ‐ひじり【阿弥陀聖】

空也くうや上人異名
平安末期から鎌倉期にかけて、阿弥陀仏の名を唱えて、人々を勧化かんげした法師。あみだのひじり。

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精選版 日本国語大辞典 「阿弥陀聖」の意味・読み・例文・類語

あみだ‐ひじり【阿彌陀聖】

  1. あみだ(阿彌陀)の聖(ひじり)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「常唱彌陀仏。故世号阿彌陀。或住市中仏事。又号市聖」(出典日本往生極楽記(983‐987頃)空也)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿弥陀聖」の解説

阿弥陀聖 あみだひじり

空也(くうや)

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世界大百科事典(旧版)内の阿弥陀聖の言及

【阿弥号】より

…空阿弥陀仏,観阿弥,向阿などと称し,浄土宗や時宗では法号の上に用いている。法号として阿弥陀仏名を用いることは11世紀はじめにみられるが,空也の流れをくむ〈阿弥陀聖〉たちの間から名のられたようである。俗人が使用するようになったのは俊乗房重源(ちようげん)が1183年(寿永2)大仏再建勧進の手段として,貴賤にひろく付与してからのことである。…

【空也】より

…平安中期,民間の浄土教の祖ともいうべき僧。弘也(こうや)ともいい,市聖(いちのひじり),阿弥陀聖,市上人(いちのしようにん)などと呼ばれた。民間布教僧として活動した空也は,みずからの経歴や思想について記述を残さなかったので,その生涯は不明の部分が多い。…

【葬制】より

…この背景には奈良時代以来の墳墓を祭祀する僧侶の姿があった。10世紀に入ると阿弥陀聖(あみだひじり)の徒が遺棄された遺体に念仏を唱えてまわるようになった。さらに阿弥陀聖たちは放置された遺体や骨を集めて荼毘(だび)(火葬)に付したのであった。…

※「阿弥陀聖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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