阿波内侍(読み)あわのないし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿波内侍」の解説

阿波内侍 あわのないし

?-? 平安後期-鎌倉時代女官
建礼門院女房藤原通憲(みちのり)の娘とも孫ともいわれる。壇ノ浦戦い(1185)のあと,京都大原寂光院で女院とともにすごし,最期をみとったといわれる。大原女(おはらめ)の装束内侍服装をまねたものという。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の阿波内侍の言及

【大原女】より

…鎌倉初期(1213‐19)の《東北院職人尽歌合》では髷の上に割木をのせ,紺の筒袖に帯を前結とし白の脛布を付けているが,後には島田の髪に縫紋様の手拭をかぶり,藍染の着物に御所染の帯,腰に前垂れ,手には白い甲掛けと足に脚絆,二本鼻緒の草鞋(わらじ)をはくといういでたちとなった。この姿は,かつて建礼門院に近侍した阿波内侍(あわのないし)が山に柴などを刈りにいく姿をまねたものと口承されている。【野田 只夫】。…

※「阿波内侍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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