日本歴史地名大系 「阿波曾村」の解説 阿波曾村あわそむら 三重県:松阪市阿波曾村[現在地名]松阪市阿波曾町櫛田(くしだ)川中流左岸にあり、東は射和(いざわ)村、西は庄(しよう)村に隣接する。北は山間部を経て上蛸路(かみたこじ)村へと続く。道後政所職事(神宮文庫蔵)の保延五年(一一三九)の条に「一阿波曾河原下部切三貫沙汰之不取安堵」「件刀禰任料二疋代二貫文」とあり、一二世紀前半に当地は神宮領として成立していた。同書の永享一一年(一四三九)一二月二日藤波氏貫書状に、「代官職事定申」地域として「十一村内所々相可 三疋田 四疋田 井内 佐井木 荒牧 寺脇 阿波曾 蛸路 以上此外除之」と記され、櫛田川対岸および周辺とともに、当地にも道後政所の代官が設置されていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by