阿漕ケ浦(読み)あこぎがうら

精選版 日本国語大辞典 「阿漕ケ浦」の意味・読み・例文・類語

あこぎ‐が‐うら【阿漕ケ浦】

  1. [ 1 ]あこぎ(阿漕)[ 一 ][ 一 ]
    1. [初出の実例]「賤が塩木を運びしは、阿漕が浦に退く潮」(出典:謡曲・松風(1423頃))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 「あこぎがうら阿漕浦)に引く網」の略。
    1. [初出の実例]「乳母のお文も母も隠し通して居りましたが、阿漕(アコギ)ゲ浦で何日(いつ)となく金左衛門さんに知れました」(出典:落語・猫と鼠(1899)〈六代目桂文治〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android