阿玉川村(読み)あたまがわむら

日本歴史地名大系 「阿玉川村」の解説

阿玉川村
あたまがわむら

[現在地名]小見川町阿玉川・入会地いりあいち

小見川村の東、利根川右岸に位置し、同川の遊水池八丁面はつちようめんが北に広がる。銚子道が通り、阿玉河岸がある。中世は阿玉郷に含まれた。「和名抄」に記される海上うなかみ編玉あたま郷の郷名を継承する中世の郷で、現小見川町の阿玉を冠称する地に比定される。千葉大系図によれば、鎌倉時代中期海上次郎を称した東胤方の子胤景が領していたという。応安四年(一三七一)閏三月一二日の幕府下知状(小早川家文書)に下総国阿玉郷とみえ、同郷は勲功の地として小早川貞平に与えられていたが、この年その子春平に同郷の替地として安芸国内部うちべ(現広島県吉田町)ほか一所が宛行われた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android