小見川町(読み)おみがわまち

日本歴史地名大系 「小見川町」の解説

小見川町
おみがわまち

面積:六一・八四平方キロ

香取郡の北東部に位置し、西は佐原市、東は東庄とうのしよう町、南は山田やまだ町・栗源くりもと町、北は東流する利根川を境に茨城県鹿島郡神栖かみす町と接する。JR成田線・国道三五六号が通り、利根川には小見川大橋が架かる。縄文時代早期の埋葬人骨を出土したしろだい貝塚、同中期の土器編年に貢献した白井大宮台しらいおおみやだい貝塚や良文よしぶみ貝塚、また旧石器時代から古墳時代にわたる阿玉台北あたまだいきた遺跡、縄文中期の標式遺跡となる阿玉台貝塚などがある。阿玉台北古墳群は三世紀後半の前方後方墳や、六世紀末より七世紀にかけての円墳・前方後円墳などからなる。三之分目大塚山さんのわけめおおつかやま古墳は旧下総地域最大の古墳で、五世紀半ばの首長墓と考えられている。「和名抄」に記載される海上うなかみ麻続おみ郷・編玉あたま郷・城上きのうち(城内郷の誤記か)が町域に比定され、小見川・阿玉・木内きのうちが遺称地とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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