20世紀日本人名事典 「阿部平助」の解説 阿部 平助アベ ヘイスケ 明治〜昭和期の実業家 今治タオルの創始者。 生年嘉永5年4月24日(1852年) 没年昭和13(1938)年11月16日 出生地伊予国越智郡今治(愛媛県今治市) 経歴はじめ愛媛県今治で綿ネルの製造に従事していたが、大阪で目にしたタオルに将来性を見いだし、明治27年故郷にタオル工場を設立。29年には弟の阿部光之助らと共に阿部合名会社を創業し、30台のタオル織機を設置して生産の拡大をはかるが、販路などの問題で振るわなかった。しかし、弟の光之助や麓常三郎らの尽力により、大正期に入ってから今治のタオル製造業が急伸。のちに同地方は日本一のタオル産地として発展を遂げ、その先見性などから、平助は今治タオルの創始者として評価されている。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿部平助」の解説 阿部平助 あべ-へいすけ 1852-1938 明治-昭和時代前期の実業家。嘉永(かえい)5年4月24日生まれ。愛媛県今治(いまばり)で綿ネルを製造していたが,タオルの将来性に着目し,明治27年今治で最初のタオルをつくる。29年弟阿部光之助とともに阿部合名を設立,綿ネルの生産拡大をはかり今治綿業界の発展に貢献した。昭和13年11月16日死去。87歳。伊予(いよ)(愛媛県)出身。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by