降旗康男(読み)フルハタヤスオ

デジタル大辞泉 「降旗康男」の意味・読み・例文・類語

ふるはた‐やすお〔‐やすを〕【降旗康男】

[1934~2019]映画監督長野の生まれ。「現代やくざ」シリーズを生み出して人気を得る。「ホタル」で芸術選奨代表作新網走番外地」シリーズ、「あ・うん」「鉄道員ぽっぽや」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「降旗康男」の解説

降旗康男 ふるはた-やすお

1934- 昭和後期-平成時代の映画監督。
昭和9年8月19日生まれ。昭和32年東映に入社。41年「非行少女ヨーコ」で監督デビュー。高倉健とのコンビで「新網走番外地」シリーズや「冬の華」「駅 STATION」「鉄道員(ぽっぽや)」などを監督し,ヒットさせる。テレビにも進出し「キイハンター」などを演出した。平成14年「ホタル」で芸術選奨。25年「あなたへ」で日本アカデミー賞優秀監督賞。長野県出身。東大卒。

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世界大百科事典(旧版)内の降旗康男の言及

【網走番外地】より

…初めの10本はすべて石井輝男監督(うち9本は脚本も)により,橘真一という主人公のほか,嵐寛寿郎の演ずる老やくざ・鬼寅,田中邦衛による相棒,由利徹によるホモの囚人など,脇(わき)の人物もほぼ共通し,連続性が見られる。第11作《新網走番外地》以降の新シリーズは,主人公の名まえも末広勝治に変わり,マキノ雅弘監督1本,佐伯清監督1本を経て,降旗康男監督に定着。シリーズ全18本に共通しているのは,例えば獄中シーンでは,閉じ込められた男たちのドラマが渦巻く中,どんちゃん騒ぎやホモ騒動などでコミカルな要素も加えられること,出所後の流浪シーンになるや,北海道の大自然や南国の太陽を背景にした開放感のもと,男どうしの友情がおおらかにうたわれること,そして,第1作でのトロッコ疾走をひきついで,馬に乗っての競争,追跡が繰り返し登場するほか,トラック,汽車,雪ぞりなどが活用されて,活劇としての魅力が盛り込まれることである。…

※「降旗康男」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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