限界輸入性向(読み)げんかいゆにゅうせいこう(その他表記)marginal propensity to import

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「限界輸入性向」の意味・わかりやすい解説

限界輸入性向
げんかいゆにゅうせいこう
marginal propensity to import

国民総生産 GNPが変化したときに輸入がどれだけ増加するかを示す値。輸入の増分ΔM ,GNPの増分を ΔY としたときに ΔM/ΔY で表わされる。限界輸入性向が高いということは,需要が拡大したとき,それが輸入に向う割合が高いことを示し,景気上昇とともに貿易収支が赤字化しやすいことを示す。なお,輸入総額の GNPに対する比率 (M/Y) は,平均輸入性向または平均輸入依存度と呼ばれる。

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