限界輸入性向(読み)げんかいゆにゅうせいこう(その他表記)marginal propensity to import

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「限界輸入性向」の意味・わかりやすい解説

限界輸入性向
げんかいゆにゅうせいこう
marginal propensity to import

国民総生産 GNPが変化したときに輸入がどれだけ増加するかを示す値。輸入の増分ΔM ,GNPの増分を ΔY としたときに ΔM/ΔY で表わされる。限界輸入性向が高いということは,需要が拡大したとき,それが輸入に向う割合が高いことを示し,景気上昇とともに貿易収支が赤字化しやすいことを示す。なお,輸入総額の GNPに対する比率 (M/Y) は,平均輸入性向または平均輸入依存度と呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android