防衛関係費(読み)ぼうえいかんけいひ(英語表記)Defense-Related Expenditure

  • ぼうえいかんけいひ〔バウヱイクワンケイ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

防衛費のこと。日本では防衛目的の支出は予算項目上,防衛関係費と呼ばれている。 1976年に,防衛費GNPの1%を超えないという閣議決定がなされて以後1%内外に終止している。日本の防衛支出は NATOの算定方式に従うかぎり,英,西独と肩を並べることになるが,旧軍人恩給費および海上保安庁などの経費を計算に加える同方式の防衛費の定義には各国で違いがあり単純比較できない上に,ドルベースで換算すると日本の防衛費は名目的に膨らむ傾向がある点も留意されなければならない。

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百科事典マイペディアの解説

日本における狭義の軍事費。戦後日本の軍事費は終戦処理費(のち防衛支出金)に始まり,1950年自衛隊の前身である警察予備隊の創設以来その経費が加えられ,1955年度から両者を合わせて防衛関係費と呼称。その内容は防衛庁(2007年1月から防衛省)費,施設運営等関連諸費(在日米軍基地の維持費),相互防衛援助協定交付金,防衛施設庁費,国防会議費からなる。歳出予算のほぼ6%を占める。1976年の〈防衛計画の大綱〉ではGNP比1%以内という粋を設けた。しかし,1987年度の予算編成で1%を超える見通しとなったため,総額明示方式という新たな歯止めが導入された。
→関連項目軍産複合体

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世界大百科事典 第2版の解説

日本の予算のうち,自衛隊の武器などの軍事関係に使われる経費。1997年度の防衛関係費は4兆9475億円,それが一般会計歳出およびGNPに占める割合はそれぞれ6.4%,0.96%となっている。現在(1997年11月)の外国為替相場(1ドル=124円)で計算すると,この防衛関係費の規模は,アメリカの国防予算の約6分の1,イギリスの1.1倍,フランスの1.2倍,ドイツの1.5倍にあたる。過去5年間の増減をみれば,アメリカは8.7%,イギリスやドイツは7%強の減,フランスでも3.2%減と,欧米主要国は軒並み国防費を減らしてきたのに,日本の防衛関係費は逆に6.6%の増加を記録している。

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世界大百科事典内の防衛関係費の言及

【軍事費】より

…通常は平時における軍の維持費を意味し,戦時においては戦費となる。国防費ともいい,日本では予算上は防衛関係費という。狭義には陸海空軍の人員,装備の維持・拡張などのための経費を指す。…

※「防衛関係費」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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