除雪自動車(読み)じょせつじどうしゃ(その他表記)snow-plow

改訂新版 世界大百科事典 「除雪自動車」の意味・わかりやすい解説

除雪自動車 (じょせつじどうしゃ)
snow-plow

道路上の積雪を排除するための自動車。除雪自動車は冬季積雪期以外は稼働することがなく,経済的な面から除雪専用として設計されたものはほとんどない。一般に使用される普通トラック,フォークリフトなどの荷役車両や,トラクター,ショベルローダー,モーターグレーダーなどの土木作業用車両に,積雪量に応じた除雪装置を装着して用いている。除雪する方式により,雪を側方へ排除するプラウplow(排除板)をもつもの,集めた雪を側方に投雪するロータリー除雪車,集めた雪をベルトコンベヤ後方に排出してトラックに積み込むスノーローダーなどがある。また雪をタンクに集め,バーナーでとかし廃棄する融雪車もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 泰平 小口

世界大百科事典(旧版)内の除雪自動車の言及

【除雪車】より

…線路の除雪作業を行う鉄道車両。車体の前端部にくさび形をした除雪板(スノープラウ)を装備し,これで雪を線路の左右にはね飛ばすラッセル車Russel snow‐plow(Russelは発明者の名),回転羽根(ローター)で雪を遠方に投げ飛ばすロータリー車(回転雪搔車)rotary snow‐plow,線路際の雪の壁を切り崩してロータリー車に雪を供給するマックレー車Mackley’s snow‐plow(Mackleyは考案者の名)などがある。日本の国鉄(現JR)では,1911年にアメリカから輸入したラッセル車を北海道で使用したのが最初で,23年にはロータリー車が同じくアメリカから導入された。…

※「除雪自動車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む