日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーナー」の意味・わかりやすい解説
バーナー
ばーなー
burner
気体、液体、微粉の燃料を燃焼装置に吹き込む装置。気体用の小型の例に家庭用のガスこんろ、湯沸かし器がある。小型のバーナーは燃料ガスを高速で流し、そこに空気を吸い込んで混合し吹き出して燃焼させるもので、大気圧以上の圧力の燃料ガスが得られる場合に用いられる。大型のバーナーは燃料を加圧し噴き出すとともに、送風機より送られた空気を急速に混合させ燃焼させるもので、安定して燃料と空気が混合し、速く燃焼するように空気の流れ方にくふうを加えている。また高速の空気流で炎が消されないように保炎装置を備えている。ブンゼンバーナーは小型の代表的なバーナーであり、トーチランプもバーナーの一種である。
[吉田正武]