陰間茶屋(読み)カゲマヂャヤ

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精選版 日本国語大辞典 「陰間茶屋」の意味・読み・例文・類語

かげま‐ぢゃや【陰間茶屋】

  1. 〘 名詞 〙 陰間をよんで遊ぶ宿。江戸時代、陰間と呼ばれた男娼宴席に侍らせて、主として男色を売っていた家。陰間屋。子供茶屋。子供宿
    1. [初出の実例]「段々と思ひ付がかうじたら、中の町に男倡(カゲマ)茶屋、大門口夜鷹が引きとめ、大どぶに舩をつなぎ、舩饅頭が出よふもしれず」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)里のをだ巻評)

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世界大百科事典(旧版)内の陰間茶屋の言及

【陰間】より

…彼らの年齢は10~17歳が中心で,はじめは小姓風の扮装であったが,のちには髪を島田髷(しまだまげ)に結い,大振袖を着,言語や動作も女性的にした。その売色の場を提供する家を陰間茶屋と呼び,陰間を抱えている家を子供屋といった。江戸の陰間茶屋は,芳町,木挽町,湯島,芝神明などに集中していたが,前2者は芝居町に近く,後2者は寛永寺,増上寺に近く僧侶たちを客にしたからだといわれる。…

【貸座敷】より

…会合などのために有料で部屋を貸す貸席の意であるが,江戸中期以後は男女の密会のために座敷を提供するのを業とする家の称となり,出合(であい)茶屋,陰間(かげま)茶屋の別称として用いられた。それが1872年(明治5)の娼妓(しようぎ)解放令後は,明治政府による公娼遊郭制度下の遊女屋の公式名称となった。…

※「陰間茶屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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