陸々(読み)ろくろく

精選版 日本国語大辞典 「陸々」の意味・読み・例文・類語

ろく‐ろく【陸陸・碌碌】

  1. ( 「碌碌」はあて字 )
  2. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 平らでなだらかなさま。また、気持が平らかで穏やかなさま。十分に満足できるさま。みちたりたさま。
    1. [初出の実例]「花に行足よは車たとたとし ろくろくならぬ道の山坂」(出典:俳諧・望一後千句(1652)五)
    2. 「せめて三日はろくろくに寝物語もあれかしと」(出典:浄瑠璃・心中重井筒(1707)上)
  3. [ 2 ] 〘 副詞 〙 下に打消の語を伴って、満足に物事をしないさまを表わす語。ろくに。ろくすっぽ。
    1. [初出の実例]「あまり恐しさにろくろくとはなしかね」(出典:洒落本・鄰壁夜話(1780)京町の人魂)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android