陸離(読み)りくり

精選版 日本国語大辞典 「陸離」の意味・読み・例文・類語

りく‐り【陸離】

〘形動タリ〙
① 光が分散し、入り乱れて美しいさま。光のきらきらとまばゆく美しいさま。
日本風俗備考(1833)五「陸離焜燿せる金光を見ると云へり」
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「急にサット霽(は)れて、目の前に麗しい七色が陸離(リクリ)と染出される」 〔楚辞離騒
② 入りまじって多く盛んなさま。〔楚辞‐離騒〕

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デジタル大辞泉 「陸離」の意味・読み・例文・類語

りく‐り【陸離】

[ト・タル][文][形動タリ]美しく光りきらめくさま。「陸離として光彩を放つ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「陸離」の読み・字形・画数・意味

【陸離】りくり

入りみだれて光り輝くさま。〔楚辞、離騒〕として、として其れ離合し 斑として、陸離として其れ上下(しゃうか)す

字通「陸」の項目を見る

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