(読み)オカ

  • ▽陸
  • ▽陸/×碌
  • おか〔をか〕
  • くが
  • くにが
  • くぬが
  • くむが
  • りく
  • ろく
  • 漢字項目

デジタル大辞泉の解説

陸地。りく。
硯(すずり)の墨をする所。⇔
浴場洗い場。流し。
《「くにが(国所)」の音変化》陸地。りく。くぬが。
「水鳥の―にまどへる心地して」〈玉鬘
《「くにが(国処)」の音変化》陸地。くが。⇔海処(うみが)
「其れ薗(その)池水―の利(くほさ)に」〈孝徳紀〉
[音]リク(漢) ロク(呉) [訓]くが おか
学習漢字]4年
〈リク〉
丘や山がうねり続く大地。りくち。「陸運陸橋陸上陸地陸路上陸水陸大陸着陸
次々と続いて絶え間ないさま。「陸続
「陸軍」「陸上自衛隊」の略。「陸士陸相陸将陸曹陸海空
陸奥(むつ)国。「陸前陸中三陸
〈ロク〉
「六」の大字。「陸尺
平ら。「陸屋根(ろくやね)
まともなこと。まともに。「陸陸
[名のり]あつ・あつし・たか・たかし・ひとし・みち・む・むつ
[難読]陸稲(おかぼ)常陸(ひたち)陸奥(むつ)陸奥(みちのく)馬陸(やすで)
[名・形動]
(あとに打消しの語を伴って用いる)正常なこと。まともなこと。満足できる状態であること。また、そのさま。まとも。「―な品物がない」「―に休みもとれない」
(陸)土地や物の面の平らなこと。また、そのさま。平坦。「―屋根」
「とてものことに地を―にならしたきものかな」〈咄・露がはなし・五〉
気分の平らかなこと。安らかなこと。また、そのさま。
「―に休ませ給へと帯の結び目とくとくといふに」〈浮・御前義経記・二〉
[補説]「碌」は当て字
陸地。おか。くが。「に上がる」⇔
りく

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大辞林 第三版の解説

水におおわれていない土地。りく。 -に上がる
すずりの、墨をする部分。 ⇔
風呂場で体を洗う場所。流し場。
[句項目] 陸にあがった河童
りく。陸地。おか。くにが。くぬが。 我を-に厄たしなめ、また我を海に厄むや/日本書紀 神武訓
姓氏の一。
くにが(国処)の転
りく。くにが。くが。 ⇔ うみが 其れ園その・池・水・-の利くほさ/日本書紀 孝徳訓
地球の表面で、水におおわれていない部分。地球表面積の約4分の1。岩石と土壌から成る。おか。くが。陸地。 ⇔ -に上がる

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〙 (「くぬが」の変化した語)
① 海、川、湖、沼などに対して、陸の部分。陸地。くにが。くぬが。
書紀(720)神代下(寛文版訓)「此れ、海(うみ)(クガ)相通(かよは)ざる縁(ことのもと)なり」
源氏(1001‐14頃)玉鬘「水鳥のくがにまどへる心ちして」
海路などに対して、陸上を行く道。陸路。くがじ。
※交隣須知(18C中か)二「陸路 クガヲユクユヱ ニモツハ フネノ人ニ タノムヨリホカハゴザラヌ」
[語誌](1)水部に対する語であり、後には②のように海路・水路に対する陸路をさすようにもなる。
(2)語形としては「クムガ」(書陵部本名義抄・色葉字類抄)、「クヌガ」(日本書紀古訓)、「クニガ」(改正増補和英語林集成)などがあり一定しない。語源的には「国(クニ)(カ)」ともいわれるが、そうだとすると、日本書紀古訓の「クヌガ」は「クヌチ(国内)」などとの類推から作られた語形である可能性もある。
姓氏の一つ。
〘名〙 (「くにが(国処)」の変化した語) 陸地。くむが。くが。⇔海処(うみが)
※書紀(720)欽明六年一一月(寛文版訓)「敬みて糸綸(みこと)を受けて、陸(クヌカ)(うみ)に劬労(たしな)み」
〘名〙 =くぬが(陸)
※石山寺本大般涅槃経平安中期点(950頃)九「は水、若は陸(クムカ)、山澗の薬草」
〘名〙
① 地表面上で水におおわれていない部分。地球表面積の約四分の一で、岩石および土壌で構成されている。おか。くが。陸地。
※文明本節用集(室町中)「古法不於今、猶舟不之於陸(リク)〔後漢書〕」
ビリヤードで、突き出したキューに球が二度当たってしまう反則。旧日本陸軍の間でビリヤードがはやった時、陸軍の軍人が、この反則を無視してゲームをしたところからいわれるようになったという。
〘名〙 =くぬが(陸)〔改正増補和英語林集成(1886)〕

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