日本歴史地名大系 「隅屋屋敷」の解説
隅屋屋敷
すみややしき
[現在地名]加計町加計
加計市街の入口、
「国郡志下調書出帳」や「加計万乗」(隅屋文庫蔵)によれば、加計隅屋の遠祖は遠江の佐々木氏で、先祖富貴丸五郎が南北朝の戦乱を逃れて隠岐より香草に移住し、「其地之林叢を伐採し田宅を拓営」(同書出帳)したという。やがて、毛利氏の支配下に入り、弘治元年(一五五五)元就が陶晴賢を破った厳島合戦などにも従ったが、慶長五年(一六〇〇)毛利氏の防長移封により帰農した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報