隠坊、熅坊などと書くが御坊の意と思われる。火葬の処理人、墓守のことをいったが、もと下級法師の役であったという。本居内遠(もとおりうちとお)の『賤者考』によれば、熅房(坊)は熅法師、煙法師と書くべきであり、下火は僧のすべきことで、古くは皆、徳行ある法師に付せしことなりとある。旧時のことだが、伊賀地方(三重県中西部)ではおん坊のことをハチといって、土師と書いていた。また備中(びっちゅう)地方(岡山県西部)では、隠亡といわれる者がおり、亡者の取り扱い、あるいは非人番などをしていた。正月には村内へ茶筅(ちゃせん)を配るので、茶筅ともいわれていた。彼らは竹細工のほか渡し守をしているものもあった。水呑百姓(みずのみびゃくしょう)より下級とされ、賤民(せんみん)として差別されて、普通の農民とは通婚しなかった。関東地方における番太と同じ役、村の見張番などもやった。
[大藤時彦]
地表近くで見られる蜃気楼(しんきろう)現象の一種。晩春から夏にかけて、よく晴れた日に熱せられた道路のアスファルト面を遠くから視線を低くして見ると、水たまりがあるように見えることがある。これは地面付近の...