隠淪(読み)いんりん

精選版 日本国語大辞典 「隠淪」の意味・読み・例文・類語

いん‐りん【隠淪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動タリ ) 物が隠れ沈むこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「非彼片片之雲物、争知此済済之隠淪者哉」(出典本朝文粋(1060頃)一・視雲知隠賦〈大江以言〉)
    2. [その他の文献]〔鮑照‐行楽至城東橋詩〕
  3. 世をのがれて、隠れ住むこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「唯伴隠倫跡、豈徒麋鹿更同群」(出典:類聚句題抄(11C中)窓深秋対山〈源相規〉)
    2. [その他の文献]〔郭璞‐江賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「隠淪」の読み・字形・画数・意味

【隠淪】いんりん

世に隠れうらぶれる。〔晋書、郭璞伝〕嚴は塵肆に澄煥し、眞は市卒に隱淪す。

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