隠里(読み)かくれざと

精選版 日本国語大辞典 「隠里」の意味・読み・例文・類語

かくれ‐ざと【隠里】

〘名〙
① 世を避けて隠れ忍ぶ村里。特にさすらいの貴人が山奥に形成した村落
※中華若木詩抄(1520頃)下「此の林奥翠微深処に、人家ある者ぞ。かくれざとなんどのやうなる処かな」
② 容易に人目には触れないところにあるという理想郷仙境。人外境。隠れ国。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「飛弾の国の奥山に、むかしより隠れ里のありしを、所の人もしらず」
遊里。特に公認されていない遊里をさしていうことがある。岡場所
※浮世草子・好色二代男(1684)三「門に入てのびびしさ。是を新隠れ里といひならはし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android