雁股田村(読み)かりまんだむら

日本歴史地名大系 「雁股田村」の解説

雁股田村
かりまんだむら

[現在地名]小野町雁股田

菖蒲谷しようぶや村の西、右支夏井うしなつい川の支流黒森くろもり川・十石じつこく川上流域の山地丘陵に立地。両河川沿いの狭長な平地に集落が散在する。赤沼の無量あかぬまのむりよう寺阿弥陀堂本尊台座銘に天正一一年(一五八三)一一月の年紀と、仏師「鷹俣田高雲坊」がみえる。江戸時代初めは小野新町おのにいまち村などとともに宮古みやこ(仁井町)に含まれていたが、慶安二年(一六四九)までに分立して成立。同年の郡村高免記写(小松家文書)に仁井町のうち雁股田村とみえ、高五〇五石余。成立時は白河藩領であったが、寛保元年(一七四一)幕府領、寛政二年(一七九〇)越後新発田藩領となり、文政一三年(一八三〇)から幕府領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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