雑抄(読み)ざっしょう

精選版 日本国語大辞典 「雑抄」の意味・読み・例文・類語

ざっ‐しょう‥セウ【雑抄】

  1. 〘 名詞 〙 種々のことを抜き書きすること。また、その書物
    1. [初出の実例]「剽窃雑鈔、暗合の説、載せて大車に満つ」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)初)
    2. [その他の文献]〔宋史‐魏了翁伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「雑抄」の読み・字形・画数・意味

【雑抄】ざつしよう

抜き書。

字通「雑」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の雑抄の言及

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…ちなみに識字の過程を家庭ですませていた胡適の場合,入塾後には《三字経》《百家姓》《神童詩》はとばして,《孝経》,朱子の《小学》,《論語》《孟子》《大学》《中庸》《詩経》《書経》《易経》《礼記》の順序で読みすすみ,とりわけ《幼学瓊林》に興味をもったという(《四十自述》)。《幼学瓊林》の先蹤とみなすべき書物としては,中唐時代につくられたと推察される《雑抄(ざつしよう)》が敦煌写本の一つとして伝わっている。それは日常に使用される文字を教えるほか,中国の歴史,地理,制度,文物,民間儀礼,作法などに関する常識を提供し,日本の〈節用集〉に類似するが,その写本に書きそえられている識語から,寺院内に設けられた塾の生徒が書写し,暗誦に努めたことが判明する。…

※「雑抄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android