暗合(読み)アンゴウ

デジタル大辞泉 「暗合」の意味・読み・例文・類語

あん‐ごう〔‐ガフ〕【暗合】

[名](スル)思いがけなく物事一致すること。偶然に一致すること。
「いわゆる処生の方法とも―して安全である」〈寅彦・自画像〉
[類語]一致合致符合吻合ふんごうそろ団結整合大同大同団結結束該当当てはまる等しい同然同断同様一緒適合適応相当即応順応対応照応同質同列同等等質見合う元元対等同級等し並み同席同位同じ同一等価均等一律一様イコール互角五分伯仲五分五分おっつかっつ拮抗きっこうどっこいどっこいとんとん匹敵比肩伍する相半ばする肩を並べる勝るとも劣らない並び立つ負けず劣らずいずれ劣らぬ似たり寄ったり並ぶ団栗どんぐりせい比べ双璧ちょぼちょぼ甲乙付け難い雁行一進一退鍔競つばぜり合い竜虎相追いつ追われつ抜きつ抜かれつ競り合うせめぎ合う攻防一歩も引かぬ同前同上同類共通そのまま

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精選版 日本国語大辞典 「暗合」の意味・読み・例文・類語

あん‐ごう‥ガフ【暗合】

  1. 〘 名詞 〙 期せずして一致すること。偶然の一致。
    1. [初出の実例]「按劉蒙菊譜、名品三十又五、其淡黄千葉。久有双紋者、謂之御愛、佳称之義与之暗合、不亦偉乎哉」(出典碧山日録‐応仁二年(1468)正月一三日)
    2. 「梅里は面白き処名かな、彌勒と暗合ぞ」(出典:史記抄(1477)一〇)
    3. [その他の文献]〔陸機‐文賦〕

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普及版 字通 「暗合」の読み・字形・画数・意味

【暗合】あんごう(がふ)

期せずして一致する。〔史通自叙〕其の古人合するり、蓋(けだ)し(あ)げて紀すべからず。始めて知る、俗の士、之れと言ひきを。

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