離れ切る(読み)はなれきる

精選版 日本国語大辞典 「離れ切る」の意味・読み・例文・類語

はなれ‐き・る【離切】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. すっかり離れる。完全に離れる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 思い切った態度をとる。臆しない様子をする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「妾の事はなき縁と、通ひ路断たせ給はれかしと、放(ハナ)れ切(キ)りし花衣の言葉に」(出典人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)二)
  4. 他より抜き出ている。
    1. [初出の実例]「誠にこの心中は人を助くるのみならず、はなれきりたる情」(出典:評判記・名女情比(1681)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android