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離心円 りしんえんeccentric circle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

離心円
りしんえん
eccentric circle

ギリシアのヒッパルコスが太陽や月の運動を説明するために導入した考えの一つ。太陽は地球から少し離れた点を中心とする円上を運動するとし,月も同様に離心円上にあるが,この離心円の中心がさらに動くとした。

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百科事典マイペディアの解説

離心円【りしんえん】

天動説では,月や惑星の運動の不規則性を説明するため,それらの円軌道の中心は地球中心から少し離れたところにあると考えた。この円を離心円といい,ヒッパルコスが惑星の運動の説明に用い,プトレマイオスの宇宙体系にも採用された。

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世界大百科事典内の離心円の言及

【ヒッパルコス[ニカイアの]】より

…ロードス島で天文観測に従事したらしく,そのデータとバビロニア天文学の遺産とを利用しながら,数学的計算によって,恒星,太陽,月,惑星の運動に関してさまざまな新しいアイデアを提案した。 円の弧と弦の長さとの関係を表す〈弦の表〉(一種の正弦関数表)を発案したことはよく知られているが,これを用いて,月,太陽までの距離の計算を行い,あるいは,太陽の軌道の中心から離れたところに地球を置く〈離心円〉の仮説を提案するなど,《アルマゲスト》の先駆となる着想の多くが彼に帰せられている。【村上 陽一郎】 ヒッパルコスはエラトステネスの地理学に対する批判の書《プロス・テーン・エラトステヌース・ゲオーグラピアン》を著した。…

※「離心円」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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