ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「離心円」の意味・わかりやすい解説
離心円
りしんえん
eccentric circle
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…ロードス島で天文観測に従事したらしく,そのデータとバビロニア天文学の遺産とを利用しながら,数学的計算によって,恒星,太陽,月,惑星の運動に関してさまざまな新しいアイデアを提案した。 円の弧と弦の長さとの関係を表す〈弦の表〉(一種の正弦関数表)を発案したことはよく知られているが,これを用いて,月,太陽までの距離の計算を行い,あるいは,太陽の軌道の中心から離れたところに地球を置く〈離心円〉の仮説を提案するなど,《アルマゲスト》の先駆となる着想の多くが彼に帰せられている。【村上 陽一郎】 ヒッパルコスはエラトステネスの地理学に対する批判の書《プロス・テーン・エラトステヌース・ゲオーグラピアン》を著した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」