離物(読み)はなれもの

精選版 日本国語大辞典 「離物」の意味・読み・例文・類語

はなれ‐もの【離物】

〘名〙
仲間から離れているもの。のけもの。
浮世草子男色大鑑(1687)四「その中に美児ひとりはなれ物にて艫櫓(ともやぐら)に上がり」
② 普通とは違って特殊な事情にあるもの。その時の運・不運によるもの。
※浮世草子・立身大福帳(1703)三「双六さい離れ物
③ 鎧(よろい)の分散した付属品類をいう。離物を取り合わせて一括した合物(あわせもの)に対していう。
④ 当然離れるはずのもの。
※俳諧・毛吹草(1638)二「あはせものははなれもの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android