離物(読み)はなれもの

精選版 日本国語大辞典 「離物」の意味・読み・例文・類語

はなれ‐もの【離物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仲間から離れているもの。のけもの。
    1. [初出の実例]「その中に美児ひとりはなれ物にて艫櫓(ともやぐら)に上がり」(出典浮世草子男色大鑑(1687)四)
  3. 普通とは違って特殊な事情にあるもの。その時の運・不運によるもの。
    1. [初出の実例]「双六のさいは離れ物」(出典:浮世草子・立身大福帳(1703)三)
  4. (よろい)の分散した付属品類をいう。離物を取り合わせて一括した合物(あわせもの)に対していう。
  5. 当然離れるはずのもの。
    1. [初出の実例]「あはせものははなれもの」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む