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酸化鉱物 さんかこうぶつoxide mineral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸化鉱物
さんかこうぶつ
oxide mineral

金属あるいは亜金属の酸化物の組成をもった鉱物。水酸基を含んだ鉱物は水酸化鉱物といわれるが,これらも広義には酸化鉱物に含められている。これらは一般にイオン性化合物で,結晶構造酸素あるいは水酸基が比較的大型の陰イオンとして密に詰った構造をしており,陰イオン間のすきまに小型の陽イオン (金属イオン) が位置しているのが普通である。シリコンが陽イオンである酸化鉱物はケイ酸塩鉱物として扱う。酸化鉱物の分類は化学組成と結晶構造で行うが,水酸化鉱物を別にすれば,これらを次のように化学式の形で分けるのが普通である。金属をA,B,酸素をOで表わして (1) A2O 型,(2) AO 型,(3) AB2O4 型,(4) A2O3 型,(5) AO2 型。

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世界大百科事典 第2版の解説

さんかこうぶつ【酸化鉱物 oxide mineral】

酸素と他の元素が化合した組成をもつ鉱物の総称。比較的硬く,緻密で,耐火性の強いものが多く,一般に火成岩および変成岩の副成分鉱物として産出し,堆積物中に重鉱物として産出するものが多い。酸化鉱物はその中に含まれる金属の数によって,単純酸化鉱物と複酸化鉱物に大別される。単純酸化鉱物は,さらに金属と酸素の比(A:X)によって,A2X,AX(ペリクレースMgO),A3X4,A2X3(赤鉄鉱Fe2O3など),AX2(ルチルTiO2など)などの型に分類される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸化鉱物
さんかこうぶつ
oxide mineral

酸素と他の元素が化合した組成をもつ鉱物で、それがその鉱物の主体をなすもの。鉱物の系統分類による類の一つ。金属および半金属、一部の非金属の酸化物、複酸化物、水酸化物などが含まれる。金属などと酸素あるいはヒドロキシ基との比によって細分される。酸素との比では、2分の1(赤銅鉱)、4分の3(パラメラコナイトparamelaconite、化学式Cu1+2Cu2+2O3)、1(緑マンガン鉱)、3分の4(スピネル)、2分の3(赤鉄鉱)、2(石英)、3(モリブダイトmolybdite、化学式MoO3)、4(シュトゥット石studtite、化学式UO4・H2O(結晶水を除く))などの例があり、ヒドロキシ基については、比が2(ブルース石)および3(ギブス石)のものが存在する。成因的には、初生のものと既存の鉱物から二次的に生成されるものとがあり、重金属や半金属の酸化物の多くは後者に属し、またその大半は中性ないしアルカリ性条件下の産物である。初生の酸化鉱物のなかには、ケイ酸分と結合して安定なケイ酸塩をつくるものがあり(緑マンガン鉱、コランダムなど)、これらの生成に関しては、ケイ酸分に比較的乏しい環境が必要である。
 用途として、鉱石(錫石(すずいし)・磁鉄鉱・赤鉄鉱・ギブス石・金紅石・閃(せん)ウラン鉱)、宝石(コランダム・金緑石)、研磨材(コランダム・スピネル)、化学工業用(乾電池用二酸化マンガン)などがあり、古くは顔料(赤鉄鉱)といったような用途もあった。[加藤 昭]

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