こ‐まつ【小松】
[1] 〘名〙
① 小さい松。また、松のことを親しんでいう。
若松。
※
常陸風土記(717‐724頃)香島・歌謡「いやぜるの安是
(あぜ)の古麻都
(コマツ)に
木綿(ゆふ)垂(し)でて我を振り見ゆも安是子し舞はも」
※俳諧・春の日(1686)「舟々の小松に雪の残けり〈
旦藁〉」
※浮世草子・好色床談義(1689)五「かへ名をけちとも、〈
略〉端とも、小松とも」
[2] 石川県南西部の
地名。天正四年(
一五七六)一向一揆
(いっこういっき)の首領若林長門の小松城築城にはじまり、江戸時代は前田利常の産業育成で発展。
九谷焼、畳表の伝統的産業とともに
絹織物、
機械工業も発達。北陸本線が通じ、また、小松空
港がある。安宅
(あたか)関跡、
粟津温泉などがある。昭和一五年(
一九四〇)
市制。
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小松
こまつ
愛媛県東部,西条市中央部の旧町域。道前平野の南西部から石鎚山脈の北斜面に位置し,南に四国最高峰の石鎚山 (1982m) を望む。 1898年町制。 1955年石根村,石鎚村の2村と合体。 2004年西条市,東予市,丹原町と合体して西条市となった。中心集落の新屋敷は江戸時代に一柳氏1万石の城下町として発展したところで,現在も藩校跡や武家屋敷跡が残る。古来,愛宕柿の産地として有名であるが,1960年頃からはミカンの栽培も発達。四国八十八ヵ所第 60番札所の横峰寺,第 61番札所の香園寺,第 62番札所の宝寿寺があり,香園寺は子安観音として有名。法安寺跡は飛鳥時代のもので国の史跡。南部は石鎚国定公園に属する。
小松
こまつ
山形県南部,米沢盆地西部犬川の谷口に位置する川西町の中心集落。近接地域に古墳,中世期以来の館堀をめぐらした農家がある。銘酒の産地で,旧城址のダリア園を訪れる観光客が多い。
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こ‐まつ【小松】
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小松 しょうしょう
?-? 南北朝時代の医師。
文和(ぶんな)(1352-56)のころの人。後光厳(ごこうごん)天皇の病気を治療し,法印となる。通称は悲阿弥。
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