雨滝村(読み)あめだきむら

日本歴史地名大系 「雨滝村」の解説

雨滝村
あめだきむら

[現在地名]国府町雨滝

木原きはら村の北東に位置する。東と北にそれぞれ東谷ひがしだに北谷きただにがあり、東谷には雨滝のほか四八の滝があるという。文政年間(一八一八―三〇)の法美郡全図(県立図書館蔵)には十王じゆうおう峠に至る法美ほうみ往来上に一里塚がみえ、「雨滝村ヨリ郡境迄十六町三十五間 郡境ヨリ岩井郡銀山村迄十五町二十二間」と記されている。また同往来から分岐し鳥越とりごえ(現岩美町)へ至る道も描かれており、「雨滝村ヨリ郡境迄十三町四間 郡境ヨリ岩井郡鳥越村迄十七町三間」とみえる。天正九年(一五八一)と推定される五月一九日の吉川経家書状(吉川家文書)によればおにヶ城(現若桜町)などとともに「雨滝」の城が毛利方に包囲されている。

正保期(一六四四―四八)作成と推定される因幡国絵図(県立博物館蔵)には「天滝村」とみえるが、元禄一四年(一七〇一)に雨滝村と改められた(「変地其外相改目録」同館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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