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十王 じゅうおう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

十王
じゅうおう

茨城県北東部,日立市北部の旧町域。太平洋に面する。 1955年櫛形村,黒前 (くろさき) 村の2村と高萩市の一部が合体して十王村となり,1956年町制。 2004年日立市に編入。十王川の流域と海岸地帯に耕地が開ける。西部山地には徳川光圀が開いたといわれる牧場があり,ウマの産地として知られていたが,のちに和牛の飼育に転換した。海岸ではウミウを捕獲し,岐阜県の長良川の鵜飼い用に送られる。また電機,木材,食品などの工業が発達。伊師浜をはじめとする観光開発も行なわれている。北部に 1963年に建設された KDDI茨城衛星通信所がある。いぶき山のイブキ樹叢は国の天然記念物。一部が花園花貫県立自然公園に属する。

十王
じゅうおう

冥途で亡者の罪を裁くとされる 10人の王。インド本来の仏教説ではなく,中国六朝時代の民間信仰に基づくものらしい。十王の名は,秦広王,初江王,宋帝王,伍官王,閻魔王,変成王,泰山府君平等王,都市王,五道転輪王。平安時代末期の偽経『十王経』では,本地垂迹説の影響で,各王にその本地仏があてられた。

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デジタル大辞泉の解説

じゅう‐おう〔ジフワウ〕【十王】

冥土(めいど)で、亡者を裁く10人の王。秦広(しんこう)王・初江王・宋帝(そうだい)王・五官王・閻魔(えんま)王・変成王・泰山王・平等王・都市王・五道転輪王。亡者は順次に各王の裁きを受け、来世の場所を定められるという。

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大辞林 第三版の解説

じゅうおう【十王】

〘仏〙 冥土にいて死者を裁く一〇人の王。秦広王・初江王・宋帝王・五官王・閻魔王・変成王・泰山王・平等王・都市王・五道転輪王の総称。死者は初七日から七七日までの各七日、百箇日、一周忌、三回忌にそれぞれの庁をめぐって来世の形態を定められる。中国、唐代末に道教の影響で成立し、平安中期以降日本にも移入された。

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世界大百科事典内の十王の言及

【閻魔】より

…これは《仏説閻羅王五天使経》または《閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経》に拠ったものであろう。後者は《預修十王経》ともよばれるように,閻魔王のほかに9王を加えて10王とし,閻魔王を裁判長として陪審の形をとっている。しかし奈良時代までは閻羅王使の鬼が死者を迎えに来て閻羅王宮に引き立て,その裁判によって地獄の責苦を受けることになる。…

【十王経】より

…中国および日本でつくられた,民俗仏典の一つで,諸本がある。唐の蔵川の《仏説地蔵菩薩発心因縁十王経》や,《仏説預修十王生七経》は,その代表的なもの。死後,主として中陰期間中に,亡者が泰広王,初江王,宋帝王など,10人の王の前で,生前の罪業を裁かれる次第を述べ,来世の生所と地蔵菩薩の救いを説いて,遺族の追善供養をすすめるもの。…

※「十王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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