国府町(読み)こくふちよう

日本歴史地名大系 「国府町」の解説

国府町
こくふちよう

面積:九三・四〇平方キロ

県の北東部に位置する。北は岩美いわみ町・福部ふくべ村、東は兵庫県美方みかた温泉おんせん町、南は八頭やず郡家こおげ町・八東はつとう町・若桜わかさ町、西は鳥取市に接する。東部はひよう山後山那岐山せんうしろやまなぎさん国定公園に属し、県境には町域南東端にそびえるおうぎノ山(一三〇九・九メートル)稜線が走り、北麓には河合谷かわいだに高原がある。同山の北裾を源とするふくろ川が、同じく同山の西裾から発した大石おおいし川・上地わじ川と中部を南流してきた神護かんご川を合せて西流、さらに西部で宝殿ほうでん(三九一・五メートル)を源とする高岡たかおか川と美歎みたに水源池から流れ出る美歎川を合せて鳥取市域に流れ込む。平野は西部の袋川沿いにみられるが、東・南・北を山地に囲まれ、東部には河川に沿って急峻な峡谷が形成されており、北東部にあめ滝などの多くの滝がある。袋川沿いを主要地方道鳥取―国府―岩美線が走る。

縄文時代の遺構は確認されていないが、安田あんだの付近から断片的な遺物が出土しているほか、弥生時代中期の遺構・遺物が確認されている。稲葉いなば山の南麓を中心に鷺山さぎやま古墳・糸谷いとたに古墳・亀金丘かめがねおか古墳など四〇〇余基の古墳が濃密に分布する。


国府町
こくふちよう

面積:八九・二二平方キロ

吉城郡の南部に位置し、東は大野郡丹生川にゆうかわ村、南は高山市、西は大野郡清見きよみ村、北西古川ふるかわ町、北東は神岡かみおか町・上宝かみたから村に接する。みや川中流域沿岸とその支流荒城あらき川に沿い、古川盆地の南西部を占め、飛騨のほぼ中央部にあってまとまりもよい。山間地が大部分を占める吉城郡の中にあって比較的平坦地に恵まれ、宮川・荒城川沿いは水田地帯となる。町中心部を宮川沿いにJR高山本線・国道四一号が横断し、交通の便もよい。近世、高山から越中富山に至る道は、上広瀬かみひろせを分岐点にして今村いまむら峠・八日町ようかまち十三墓じゆうさんぼ(大坂峠)から船津ふなつ(現神岡町)へ抜ける越中東街道と、上広瀬から広瀬を経て古川(現古川町)を通って宮川沿いを下る越中西街道があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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