沖縄県沖縄島(本島)中部にある中頭(なかがみ)郡の町。1980年町制。人口2万7264(2010)。町の東半部は丘陵地,西半部は平たんな低地で,西に東シナ海をのぞみ,北東部は沖縄市に,南部は宜野湾(ぎのわん)市に接する。第2次世界大戦前は沖縄有数の稲作地域であった。第2次大戦時,アメリカ軍は本町の海岸から読谷村にかけての海岸から上陸した。現在,町域の60%近くをアメリカ軍基地に占められ,かつての水田地帯には兵舎,軍病院などが建っている。また,集落のあった地が基地に接収されたため,集落は丘陵地に移されている。町の経済は基地に依存し,わずかに軍用地内でサトウキビ,根菜類などの黙認耕作が行われる。沖縄市のベッドタウンとして住宅地化が進み,海岸の埋立ても行われている。旧盆には,三線(さんしん),太鼓を打ちならし念仏歌や道行歌を歌いながら家々をまわる盆踊のエイサーが行われる。国道58号線が那覇市に通じる。
執筆者:堂前 亮平
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沖縄県中頭郡(なかがみぐん)にある町。沖縄本島南部の西海岸に面する。1948年(昭和23)嘉手納(かでな)地域が分離。1980年町制施行。町の東半部は丘陵地、西半部は平坦(へいたん)な低地である。国道58号が西海岸沿いを縦貫。第二次世界大戦前は「北谷田圃(チャタンターブッカ)」とよばれ稲作が行われた。町域の51.6%(2022)がアメリカ軍基地で、戦前の水田地帯には兵舎、陸軍病院などが立地。第三次産業が82.7%(2020)を占める。農業は軍用地内での黙認耕作がほとんどである。国道58号より海側には、大型商業施設、リゾート施設などが進出している。面積13.93平方キロメートル、人口2万8201(2020)。
[堂前亮平]
『真栄城兼良編『北谷村誌』(1961・北谷村)』▽『『北谷町史』(1985~ ・北谷町)』
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