日本歴史地名大系 「雲ヶ畑川」の解説 雲ヶ畑川くもがはたがわ 京都市:北区雲ヶ畑雲ヶ畑川小野(おの)川ともいう。桟敷(さじき)ヶ嶽に発する賀茂(かも)川の源流で、全長一二キロ。近世には仙洞御所・禁裏御所の御用川として、中津川(なかつがわ)村・中畑(なかはた)村・出谷(でたに)村の三ヵ村より鮎を献上した。文化一一年(一八一四)四月付の三ヵ村庄屋願状によれば、元文年間(一七三六―四一)まで三ヵ村は運上米を納めて「漁捕渡世」をし、宝暦・明和年間(一七五一―七二)になると逆に役料一石五斗を下賜されて御用鮎を献上することとなり、文化一〇年まで続けたという。文化一一年に三ヵ村では改めて、この雲ヶ畑川を、「御下ケ被成下様」に小堀中務に願出ている(波多野周造家文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by