雲山村(読み)くもやまむら

日本歴史地名大系 「雲山村」の解説

雲山村
くもやまむら

[現在地名]鳥取市雲山

雲山の西麓に位置する。城下起点とする若桜わかさ往来吉方よしかた村を経て当村を通り、東大路ひがしおおろ村へ至る。往来沿いに出茶屋があり(因幡志)、牛市が立った(藩史)。枝郷に下雲山村(下蜘山村)があった。村名の表記は、藩政初期は雲山村であったが、元禄国絵図・元禄郷帳作成時に「(蜘カ)山村」と変更され(元禄一四年「変地其外相改目録」県立博物館蔵)、文化二年(一八〇五)村の願いにより再び雲山村と改称されたが、その後も雲山・蜘山が混用されている(在方諸事控)邑美おうみ郡に属し、拝領高は五三八石余、本免六ツ。安政五年(一八五八)の生高五八二石余、物成二九二石余、法美郡宇倍野うべの(現稲葉山)の草場保護を目的とした宇倍野山役米三斗余のほか、山役米五石四斗・藪役銀一匁余が課されていた(「邑美郡下札帳」太田垣家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報