雲州そろばん(読み)うんしゅうそろばん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「雲州そろばん」の解説

雲州そろばん[文房具]
うんしゅうそろばん

中国地方、島根県の地域ブランド。
仁多郡奥出雲町で生産されている。江戸時代後期の天保年間(1830年〜1844年)、大工村上吉五郎広島そろばん手本地元の梅・煤竹・樫を使ってつくったのが端緒。その後、珠を削る手回しろくろが開発されてから生産量が増加した。堅牢で使いやすい高級そろばんとして全国に知られている。島根県ふるさと伝統工芸品。1985(昭和60)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「雲州そろばん」の解説

雲州そろばん

島根県仁多郡奥出雲町で生産される工芸品。江戸時代後期に始まったとされる。国指定伝統的工芸品。

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世界大百科事典(旧版)内の雲州そろばんの言及

【横田[町]】より

…山間の高冷地のため,農業は畜産,野菜や果樹の栽培が主であり,特産に仁多牛,仁多米がある。また幕末から作られている雲州そろばんは,播州そろばん(兵庫県小野市)と並んで全国に知られている。明治初期まで砂鉄採取によるたたら製鉄が盛んに行われ,鉄穴(かんな)流しの跡の平たん地は水田化されている。…

※「雲州そろばん」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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