雲陽郷方古今覚書(読み)うんようごうかたここんおぼえがき

日本歴史地名大系 「雲陽郷方古今覚書」の解説

雲陽郷方古今覚書(郷方古今覚書)
うんようごうかたここんおぼえがき

一巻 編著者不明

成立 宝暦元年

写本 島根県立図書館

解説 副題に「并大橋天神荒和井土手橋事」と付されている。松江藩松平家初代直政入国以後の出雲国内の土木事業に関する記述特色がある。項目は四四にわたり新田開発河川などの開削開墾など国内のおもだった土木開発事業に関する記述が多い。一方、斐伊川の洪水・治水に関する記載は詳細で、川違いの記述も多く、松江藩の河川資料ともいえる。編著者は不明だが、藩の地方農政にかなり通じた人物と推測され、それも神門・出雲・楯縫の各郡に詳しい者であろう。

活字本 「新修島根県史」史料篇2近世(上)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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