電極触媒反応(読み)デンキョクショクバイハンノウ

化学辞典 第2版 「電極触媒反応」の解説

電極触媒反応
デンキョクショクバイハンノウ
electrocatalysis

電極反応に対する電極材料の触媒作用がかかわる電極反応をいう.たとえば,燃料電池では白金電極が単なる電極としてだけではなく,水素の酸化反応を促進する触媒的なはたらきをしている.また,電極の触媒作用を利用して,電極を選ぶことにより,目的とする生成物を選択的に合成することができる.たとえば,二酸化炭素を電解還元する場合に,銅を電極とするとメタンを生じ,鉛を電極とするとギ酸を生じる.これなども電極への二酸化炭素の吸着状態が異なるためであり,電極の触媒作用といえる.電極触媒(electrode catalyst)は,吸着,過電圧低下,表面積拡大などにより電極反応を選択的に促進する作用を示す.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む