霧らふ(読み)キラウ

デジタル大辞泉 「霧らふ」の意味・読み・例文・類語

きら◦う〔きらふ〕【霧らふ】

[連語]《動詞「き(霧)る」の未然形+反復継続の助動詞」。上代語》霧や霞が一面に立ちこめる。
「秋の田の穂の上に―◦ふ朝霞いつへの方にが恋やまむ」〈八八

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「霧らふ」の意味・読み・例文・類語

きら‐・う‥ふ【霧う】

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「きる(霧)」に反復・継続の助動詞「ふ」の付いたもの ) 霧や霞(かすみ)などが一面にたちこめる。視界を遮る。曇る。
    1. [初出の実例]「秋の田の穂の上に霧相(きらふ)朝霞何処辺の方にわが恋ひ止まむ」(出典万葉集(8C後)二・八八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android