青〓崗遺跡(読み)せいれんこういせき(その他表記)Qīng lián gǎng yí zhǐ

改訂新版 世界大百科事典 「青〓崗遺跡」の意味・わかりやすい解説

青崗遺跡 (せいれんこういせき)
Qīng lián gǎng yí zhǐ

中国,江蘇省淮安県の北東部,青蓮崗にある新石器時代の遺跡。旧黄河の南の丘の上に2000m2の範囲に広がっているが,大部分は破壊されている。1951-53年に4次にわたる調査が行われた。土器には泥質と砂質があり,紅・紅灰・灰・黒色を呈するが,前2者が多い。盛器には泥質が多い。泥質陶の口縁内面には紅・褐・紫色で双弧文,波状文,八掛文,帯状文が描かれているものもある。石器には石斧と石(せきほん)(扁平片刃石斧)があり,有孔石斧が出現している。土製小玉,土製管玉などの装飾品や土製紡錘車も出土している。青蓮崗文化は江蘇,浙江に広がり,江北類型と江南類型に分けられている。前者は青蓮崗-劉林-花庁村期に,後者は馬家浜-北陰陽営-崧沢-張陵山期の変遷をたどるが,前者は大汶口(だいぶんこう)文化と密接な関連をもつ。両者の文化的較差は著しく,青蓮崗文化として一くくりにできるかどうか諸説がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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