最高気温と最低気温の差。一般には気温に限らず最大値と最小値の差をいう。1日の最高気温と最低気温の差を日較差(にちかくさ)という。気温の日較差は気温の1日中の変化の特徴をもっともよく表す。多くの調査によると、気温の日較差にもっとも影響のあるのは雲量である。たとえば快晴の日の日較差が10℃あったとすると、曇天の日には約3分の1の3℃になる。日較差は海岸では小さく、内陸では大きい。たとえば千葉県の銚子(ちょうし)では6℃(日較差の1年間の平均)、群馬県の前橋では10℃である。また砂漠のような砂地では大きく、草地では少ない。日較差は山頂または高空では小さい。2000メートルの高空では気温の日較差はほとんどない。また、1年間の気温の最高値と最低値との差を年較差という。
[大田正次]
気象学上の用語。最高気温と最低気温との差のことで、正しくは較差(かくさ)という。日較差(にちこうさ)、年較差などの言い方で用いられる。
[大田正次]