青春早発症(読み)せいしゅんそうはつしょう(その他表記)precocious puberty

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青春早発症」の意味・わかりやすい解説

青春早発症
せいしゅんそうはつしょう
precocious puberty

思春期早発症あるいは真性性早熟症ともいう。精巣 (睾丸) または卵巣機能亢進によって,思春期よりはるかに早く第2次性徴が現れる疾患。間脳下垂体系の異常から性腺刺激ホルモン (ゴナドトロピン) の分泌が高まり,これが性ホルモンの分泌を亢進することから起る真性のもののほか,仮性のもの,部分的なものがある。男性の場合,睾丸腫瘍による男性ホルモンの過剰分泌,第三脳室領域の腫瘍などによることが多く,早期に腫瘍を摘出する必要がある。女性では,卵巣腫瘍による仮性青春早発症,グラーフ卵胞が下垂体に賦活されて起る真性青春早発症,アルブライト症候群や甲状腺機能低下症に続発するものなどがある。原疾患の治療や,ゴナドトロピン分泌抑制剤の投与が必要である。

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