真性(読み)シンセイ

デジタル大辞泉 「真性」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【真性】

生まれながらの性質天性。「人間真性
医学で、疑う余地なくその病気であること。真症。「真性コレラ」⇔仮性

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精選版 日本国語大辞典 「真性」の意味・読み・例文・類語

しん‐せい【真性】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人為の加わらない、ありのままの性質。生まれつきの性質。天賦の性質。天性。
    1. [初出の実例]「気白前原真性逸、樹黄連野道心優」(出典:田氏家集(892頃)上・九日侍宴冷然院各賦山人採薬)
    2. 「二りながら真性を失ふ処は同じ者也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)四)
    3. [その他の文献]〔荘子‐馬蹄〕
  3. まじりけのない、純正な性質。純真な性質。
    1. [初出の実例]「酒の物たる米と水との二つにして、米は是木に属す、水に熟して木の真性(シンセイ)をあらはして、美(うま)き味ひを出す」(出典洒落本・風俗八色談(1756)三)
  4. 医学で、確かな検査で、疑う余地がない病気。真症。
    1. [初出の実例]「大阪〈略〉等の各地に伝播し、真性又は疑似の患者続発せしに因り」(出典:風俗画報‐二〇一号(1899)衛生門)
  5. しんしょう(真性)

しん‐しょう‥シャウ【真性】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。いっさいの現象にそなわる真実不変の本性法性真如
    1. [初出の実例]「道心登静境、真性隔塵囂」(出典:経国集(827)和惟逸人春道秋日臥疾華厳山寺精舎之作〈嵯峨天皇〉)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「真性」の解説

真性 しんしょう

1167-1230 平安後期-鎌倉時代の僧。
仁安(にんあん)2年生まれ。後白河天皇の孫。以仁(もちひと)王の子。天台宗。寿永2年出家,慈円にまなぶ。後鳥羽土御門(つちみかど)・順徳天皇の護持僧をつとめ,建仁(けんにん)3年(1203)天台座主(ざす),元久元年大僧正となる。のち四天王寺別当などをつとめた。寛喜(かんぎ)2年6月14日死去。64歳。

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普及版 字通 「真性」の読み・字形・画数・意味

【真性】しんせい

天性。

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