(読み)セイ

デジタル大辞泉 「靖」の意味・読み・例文・類語

せい【靖】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セイ(漢) [訓]やすい やすんずる
安らかにする。世の中を安泰にする。「靖献靖国せいこく靖寧
[名のり]おさむ・きよし・しず・のぶ・やす・やすし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「靖」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 13画

(旧字)
13画

[字音] セイ
[字訓] やすんずる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(青)(せい)。〔説文〕十下に「立つこと(やす)らかなるなり」、また「一に曰く、細き皃なり」という。〔詩、小雅、小明〕に「爾(なんぢ)の位を共せよ」とあり、靖安の意。立は儀礼を行う場所。青は聖色、聖化するのに用いる。儀礼の場所を定め靖んずることをいう。

[訓義]
1. やすんずる、儀礼の場所を聖化する。
2. やすらか、やすし、やわらぐ、しずか。
3. つつしむ、つつしみおもう、つつしみはかる、おさめる。
4. (せい)と通じ、かざる、きよめかざる。

[古辞書の訓]
名義抄 シヅカニ・タツ・カマフ・オドロク・ヤスシ・ヤハラカナリ・シヅム・ツバビラカナリ・マサシ・ヲサム・コトワル・ウタガフ・アキナフ

[語系]
・靜(静)dziengは同声。は清飾、靜は力(耒(すき))を清め祓うこと、みなの声義を用いる。丹・青は聖化のために用いた。

[熟語]
靖嘉靖共靖匡靖恭・靖献靖国靖綏靖難靖辺靖冥靖乱靖領・靖和
[下接語]
安靖・嘉靖・閑靖・献靖・綏靖・清靖・湛靖・恬靖・寧靖・和靖

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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