非ニュートン粘性(読み)ヒニュートンネンセイ

化学辞典 第2版 「非ニュートン粘性」の解説

非ニュートン粘性
ヒニュートンネンセイ
non-Newtonian viscosity

液体が流動するとき,ニュートン粘性法則が成立せず,見掛けの粘性率が速度勾配によって変化する粘性をいう.この性質をもつ流体を非ニュートン流体,流動を非ニュートン流動とよぶ.流動の速度勾配が増大すると見掛けの粘性率が減少する場合を構造粘性,またはチキソトロピーとよび,逆に増加する場合をダイラタンシーという.ビンガム流動も非ニュートン流動である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の非ニュートン粘性の言及

【粘性】より

…ただし,通常の流体ではバルク粘性率は小さいので無視できる。また高分子溶液などにみられるニュートンの法則から外れた粘性を非ニュートン粘性といい,そのような流体を非ニュートン流体と呼ぶ。いずれにしても粘性が働くことによって運動エネルギーは熱エネルギーに転化するが,これを粘性散逸という。…

※「非ニュートン粘性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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