岩石学辞典 「ビンガム流動」の解説
ビンガム流動
r-f=ηplD
r:ずれ応力,f:降伏応力,D:ずれ速度,ηpl:塑性粘度(plastic viscosity)と呼ばれる物質特有の定数.降伏値までは弾性的に変形し,この値を超えるとニュートン液体のように流動性を示すようになる.降伏値をもつニュートン液体と見なすことができて,このような振舞をする例にはペイント,練り歯磨き,バター,石鹸,水で溶いたセメントなどのような物質があり,圧力を加えて管の中を輸送する場合に,流れの周囲だけが変形して管の中心部が流動しないで栓のような形状で固まったままで押し流される場合がある.非ニュートン粘性の一つである.